黄昏<CATS> 
 茶猫20歳ジュニ☆
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 アメショ茶15歳エル
 白黒もうすぐ10歳アリスの5猫ズ駐留中♪

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大好きだよ(2)
☆2日(火)

午前3時、ホルは一度吐いた。黄色い液体を少しだけ。
ごめんね、ちょっとキレイにするね、と謝って、抱き上げてペットシートとその上に敷いてあったタオルを換えた。
痙攣が前より多く起こるようになって、呼吸をする時にグーッという音のような声が押し出される。

痙攣は光にも反応すると先生が言ってたので、しばらく暗くしてみようと電気を消して、私も横になった。
小一時間くらいたったろうか……。
アリスがポーに向って鳴いている。ポーの低い威嚇が聞こえた。ふたりはずっとその繰り返し。
電気をつけて、ホルを見ると、わずかに体をそらしていた。
まさかと思って体の隆起を確かめるとちゃんと呼吸していた。

「ホル、ちゃんといるからね、怖くないからね、大丈夫だよ……」

思いつくことを全部並べて撫でていると、ホルが返事のように呼吸する。

30分くらい経ったろうか。
私はホルの口に時々指でひたして水をつけた。舐めたりはしないけど、ちょっとだけでも渇きを癒してあげたかった。
「ホル、水、飲みたいよね?」
と聞くと、グ〜ッと声を絞り出した。

私が急いで台所でお皿に水を入れて戻ってくると、ホルの時間は静かに止まっていた。
ただ、眠っているだけみたいに、横たわっている。

午前4時39分、ホルはとても静かに、優しく、穏やかにその時を止めた。

以前、心臓は止まっても、脳は15分以上生きている、と言う話を聞いたことがあったので、私はホルにいつものように話しかけた。
いっぱいいっぱい撫でながら。

ホル、偉かったね。
ずっと傍にいるからね。
とっても頑張ったよね。
怖くないよ、ココにいるから。
ずっと一緒にいるからね。

ねえ、ホル、大好きだよ。

あんまり言ったこと無いけど、大好きだよ。
今までも、これからも。

ありがとうね、ホル。


その後は、抱き上げて外に出して、ちょっと汚れていたホルの体をドライシャンプーもどきでせっせと吹いて、毛を梳いて、ドライヤーで乾かして……と気がついたら、朝になっていた。
キレイにしなくては……ただそれだけを考えて、朝を迎えた。
ふわふわの毛に戻って、いつものように眠っているだけのようなホル。不思議なくらい心が落ち着いていた。
ホルはもう動かないけど、でも、ココにいる。

ダンボール部屋にホルを横たえて、いつものように、騒がしくなった他猫ズにご飯をあげて……。
ホルはまだ起きてこないだけのように、何も変わっていない朝があった。

9時になるのを待って病院に電話した。
先生は「今回は治してあげられず、申し訳ありません」とおっしゃった。

4年前の3月、糖尿病を発症して、生と死のギリギリの堺まで行って、戻ってきたホル。2週間に及ぶ入院にも耐えてくれた。
ウチでは一番偉そうな顔で、大きな声で鳴いているけど、内弁慶で、怖がりで、箱入りお坊ちゃんだったホルは、病院に行くといつも声一つ挙げずに固まっていた。
病院に連れて行かれるのが一番のストレスで、私が着替え出すと「ボクを連れて行く気?」とまん丸な目をして私の動きを追い、コソコソと隅っこに移動して隠れようとしたホル。
毎日の注射も携帯のアラームが鳴って、準備をしてから「注射しようね」と抱き上げると、ほとんど抵抗せず、ベタッとお腹をつけた状態でさせてくれた。

偉かったね、ホル。
嫌いな病院も注射ももう無いよ。
耐えてくれてありがとう。
頑張ってくれてありがとう。

嫌なことも、痛いこともいっぱいしたのに、一日に一回は必ず撫でてもらおうとやってきて、満足するまでずっと撫でられていた。

先生に点滴用の針を抜いて良いかを確認して電話を切る。

そして、せっかく帰ってきたのだから、今日はずっといっしょにいようと思った。
眠っているホルに、時々声をかけたり、撫でたりしながら、過ごした。
アリスは最初ホルのいるダンボールを飛び越えて、その横のケージの上にあるアリスのご飯場所に行くのをためらっていた。しばらくすると、その内平気で飛び越え出した。
ジュニもエルも変わらない。ポーは台所に篭もりっきり。
いつもと変わらない。ただ、にぎやかさが半分になって、眠る猫たちはいつもより静かで、どこか寂しいだけだ。

☆3日(水)

朝屋上で小さな花を摘み、小さな箱(それでも結構大きい)に入ったホルの上に飾った。
この1週間ほど写真は全然撮っていなかったが、花を飾った部分の写真だけを撮った。
元気なホルだけを覚えていたいから。

そして、ニャン蔵ちゃんやピーちゃんも眠っている近くの動物霊園まで自転車にホルを乗せて、歩いて向った。
本当は数日前にもそこに行っていた。
ホル元気になるようにお願いするのを兼ねて、花を手向けてきたばかりだった。その同じ道をまたすぐに歩くことになるは思わなかった。

病院が移転する前は、同じようにキャリーバックにホルを入れて、自転車の前の籠に乗せ、自転車を押して歩いた。
春の訪れも、桜の舞い散る道も、影が恋しくなる暑い日も、蝉の鳴きだすジリジリという音も、枯葉のカサリという音も、雨の日も、風の日も、季節の移ろいをやり過ごしながら歩き続けた。

懐かしい日々。
ホルを自転車に乗せて歩くのも最後になってしまった。

動物霊園に着いて、お別れする場所に安置された時に、涙が溢れた。
もうホルの白い毛に触れられない、撫でてあげれないのは寂しいね。

でもね、本当はこれからもずっと一緒だから、心配しないで。
君をひとりにしたりしない。
ちゃんと迎えに来るからね。

ホルと約束した。

私は神様も仏様も幽霊も来世も輪廻も本当にあるとは思わない。
死んでしまったら文字通りに土に返り、微生物に分解されて、自然のサイクルの中で植物や動物の栄養になれればいいなと思う。
でも、非常に不条理ではあると思うけれど、ホルに万一の事があった場合は出来れば手元においておきたいと思っていた。
それはニャン蔵ちゃんやピーちゃんの時にはなんとか割り切って、我慢した思いだった。
ホルは病院以外は全く外を知らなかったから、いきなり知らない場所に連れていかれてバイバイされるても、困るだろうなと思った。
でも、ニャン蔵ちゃんとピーちゃんの眠っている場所にホルがいないのも変だと思い、分骨という形をとることにした。
霊園では預かりしたその日は、飼い主が心を変える場合があるので、荼毘には伏さない方針だと言う。
ホルを託して、帰ってきた。

☆5日(金)

ジュニの結膜炎は目薬で次の日にはあっという間に治った。
ポーは舐めハゲが拡大して大変なことになっている。でも、薬を塗ろうとすると怒る怒る……。

それ以外はいたって平和。

午前中に電話があり、無事に荼毘に伏したとのこと。

雨が降り続けている。
晴れたら、迎えに行くからね。

そして、古い手帳を見つけて、中を見たら、15年前の6月5日はホルを田舎まで迎えに行った日だったとわかった。
なんだか不思議だった。

15年きっかり一緒に過ごして、
15年と2ヶ月前(少し未満)に生まれたばかりの君と出会って、
もう一度、君を迎えに行く……。


ホルのお別れ写真を載せます。
ご覧になりたい方だけ、続きを押してください。
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    ホルスへ

    大好きだよ

    これまでも、これからも

    大好きだよ。
    | 01:08 | 猫暦記*09 | comments(4) | - | posted by ガラシャ |
    Comment








    ホル君。
    そうか、大空へ羽ばたいていってしまったんだね。
    でも、大好きなお家でゆっくりと旅立ちまでの時間をすごせたことは
    本当に良かったね。大好きなガラシャさんや、他の皆にゃんたちの
    心地よいにおいに囲まれて、大きな安堵感に包まれて過ごしたこと
    でしょう。
    また会う日まで!

    ホル君、どうしているかな、って、ここ毎日本当に心配で何度も
    このブログを覗かせてもらっていました。
    ドキドキしながら、ブログを開いて。そして更新が無いと
    “あぁ、ホル君がんばってるんだなぁ”って安心して。
    会ったことはない、ホル君を想い、そして今日、久し振りの
    更新に、涙がとまりません。
    でも、そうか!泣いちゃいけない。ホル君の頑張りに、涙は
    失礼だな、って。

    ここ何日にも渡って、一生懸命看病していらしたガラシャさん
    本当にお辛いことと思います。でもホル君は、お家で最期の時間を
    共に刻めたことをとても喜んでいると思います。
    どうぞ疲れを溜め込まれませんように。

    これからもブログに立ち寄らせていただきます。。。
    posted by たま | 2009/06/06 2:21 PM |
    ホルさん、虹の橋に行ってしまったんだね。
    お家にかえれてよかったね。
    もう、嫌な病院も注射もないよ
    本当によく がんばったんだね。
    いいこ いいこ えらいぞ〜

    病気きなってからは旅行や遊びに行かなくてもいい・・・
    ただ傍にいてくれたらいい・・・
    大丈夫、世話をするのは苦じゃないよ・・・
    私もポロ蔵のことそう思ってました。
    今でもかわりません、がんばってくれた。。。
    その思いに・・・がんばってくれた。。。
    ありがとう。

    ホルさんがいてくれたから、がんばってこれたよ
    ほんとに、ありがとう。
    ガラシャさんにもたくさんアドバイスしてもらいました。
    ホルさんに感謝です。

    ポロ蔵に逢えたかな、なかよくしてくださいね。
    こわがりの女の子です。
    また、逢えるよねその時までね・・・

    ガラシャさんお身体ご自愛くださいね。
    また、遊びにきます。

    ホルさん ありがとう。
    posted by みーたん | 2009/06/06 9:16 PM |
    ☆たまさん〜。

    何度も何度もココを開いて、ホルのことを想ってくださってありがとうございます。
    たまさんを泣かせるなんんて、ホルってば罪な男ですね^^;
    優しいお言葉をいただけて、ホルば本当に幸せものです♪

    4年間糖尿病でしたが、それもいつか日常になって、注射や食事の苦労以外は、わりとホルも私ものほほんと過ごしてきました。
    残念ではあるけど、病院では無く、ウチで最後を過ごせたのもホルの頑張りがあったからだと思っています。
    15年間、一緒に過ごせて楽しかったです。

    昨日ホルはちょっとコンパクトサイズになって戻ってきました。
    今は本当に戻って来たんだなと感じてます。

    まだ騒がしい4猫ズもおりますので、時々覗いてくださいね♪
    posted by ガラシャ | 2009/06/07 5:04 PM |
    ☆みーたんさん。

    いい子いい子してくれてありがとうございます♪
    きっと得意げな顔をしてるんだろうなぁ♪

    病気になって、時間の制限があって遠くに行けないとか、遊びにもいけないとか、そんなことは何でも無かったですよね。
    その苦労が楽しくて、一緒の時間がとても大切で……。
    ポロ蔵さんがみーたんさんに応えて、いっぱい頑張ってくれたように
    ホルも頑張りました。

    ホル、KYで、デリカシーに欠けるとこもありますが、女の子には
    結構優しいかな?
    ポロ蔵さんに嫌われず、仲良くしてもえるといいなぁ〜。

    みーたんさんはそろそろお仕事が忙しい季節に突入でしょうか?
    時々生き抜きに(なるかどうか?w)来てくださいね!
    posted by ガラシャ | 2009/06/07 5:17 PM |
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