黄昏<CATS> 
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 アメショ茶15歳エル
 白黒もうすぐ10歳アリスの5猫ズ駐留中♪

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あの子がいない
ちょっと不思議なお話かもしれません。

ポーは猫嫌いで、過激で、怒りんぼと思われていますが、本当はとても心細やかで、優しい子です。

ポーがまだ1歳にも満たない春、ピーちゃんはやって来ました。
駅沿いの小さな公園から駅に続く小道を歩いていると、白黒の仔猫が心配そうに急ぎ足で歩いていました。

つい、「どうしたの?」

と、声をかけた私に仔猫は道を横切って近寄って来て、足元にスリスリ、鳴いて訴えて来ました。なんだかとても困っていて、声をかけてもらってホッとしたというような甘え方でした。
一瞬、自宅が近かったので、ドライフードを持って来てあげようかと思いましたが、この場を去ってしまったら、この子には二度と会えないかもしれない……。

いろいろ考えました。
ウチにはもう3匹猫がいる。その頃、深く知識は無かったけれど、猫エイズなどの伝染病で飼っていた猫が次から次へと……なんて話もチラっと聞いていたことも頭を掠めました。
仔猫は撫でるととても嬉しそうにし、スリスリ離れない。
お母さん猫とはぐれたばかりなのか、それとも迷い猫なのか。捕まえるにしてもバックも何も持っていないので、キャリーバックを取りに戻るべきだろうか。グチャグチャ。

ええ〜いっ!!

声を挙げた訳ではありませんが、いろいろあるであろう困難を考えても、今ココでスリスリしてる仔猫を放っておけない。
私は素手で仔猫を抱き上げると、コートの中に仔猫を突っ込んで、外から抱いたまま、急いで自宅に戻りました。仔猫はその間とても大人しく、私の腕の中にいました。安心して、全部委ねきったかのようでした。

そうして、仔猫はやって来ました。
私が一番最初に暮らした愛猫と同じ白黒柄の女の子でした。
ウチに来た時はゴツゴツとした背骨がわかる程痩せていて、ずっと病弱で、何回か病院通いもしました。2、3歳になっても小さくて、病院の先生からも仔猫ですかと聞かれました。

名前はピーとつけました。
名前の由来は、先にポーがいたので、ピーポーで救急車の音になるからという安易なものでした。

ピーちゃんのびのび

ピーポーコンビで仲良くやってくれればという思いもあって付けた名前でしたが、これは見事に裏切られました。
ポーにとっては、ライバル出現以外の何ものでもなかったようです。ピーちゃんも勝気で負けていませんでした。
ピーちゃんが傍を通ると威嚇し、目が合うと、バトルに突入していまいた。壁を登り、カーテンレールを走り、天井近くまで追いかけ、縦横無尽に飛び跳ねていました。
ただ、流血沙汰までは至らず、互角の戦いでした。
お互いに、一日一回は必ず追いかけ回していた。

その当時は仲が悪いと思っていましたが、そうでは無かったかのも知れないと思うようになりました。
ポーはライバルがいて、刺激があって、楽しかったのかも知れない。
絵に描いたような仲良しでは無かったけれど、お互いに認め合っていたのかもしれない。

いつまでも仔猫のようだったピーちゃんが、やっと少しふっくらして来た様に思った3年目の冬。
数日前から具合が悪く、病院に連れて行っていたピーちゃんが真夜中に苦しみ出しました。発作のようなものだったと思います。当然診てもらっていた病院にも電話しましたが、留守電で連絡がつかず、他の病院もネットで調べてあたりましたが全然駄目……焦る内にもピーちゃんの様子はどんどん悪くなっている。
午前2時過ぎ、朝を迎える事無く、ピーちゃんは逝きました。

ジュニとホルは、異常な事態と死を知っていましたが、近寄ろうとはしませんでした。いなくなってしまってからも、クールな程普段通りでした。
ポーだけが違いました。
たぶん、ポーにはわからなかったのでしょう。
しばらく、時折ピーちゃんを探しているような素振りがありました。

「あの子はどこに行ったの?」

不思議そうに小首を傾げて私を見ます。
ポーも大切なライバルを無くしたのです。

それからしばらく、ポーは末っ子を満喫しました。
私も、病弱だったピーちゃんに注いでいた時間をポーに向けることが出来ました。怒りん坊で過激で、なかなか触らせてくれなかったポーが、だんだん頭を撫でれるようになり、背中は大丈夫になりと、甘えてくれるようにもなりました。
小さい時に十分に末っ子の時間を持たせてあげられなかったポーにとって、
幸せな時間だったのではないかと思います。

その1年ちょっと後、エルを貰ってしまいました。エルはアメショーですが、文字通り思いがけず貰ってしまったのです。
エルは生後40日でやって来て、チャッカリとジュニとホルにも取り入り、甘え上手で、とても可愛がられました。
怒り心頭に達したのは、もちろんポーです。
エルのことは、大嫌いなようで、威嚇しまくりで、さすがのエルもポーには一目置いて近寄りません。

不思議なことがあります。

ぐっすり眠っていたポーが、突然、か細い声で鳴いて起きてきて、心配そうに探すのです。

「あの子がいない……」

私を見る目がそう言って、不安そうにしています。

「あの子はどこ?」

心配して鳴き続けるのです。

「大丈夫、いるから」

こんな時はいつも私はエルをポーの傍に連れて行きます。
すると、ポーは一生懸命に、優しくエルを舐めてあげます。普段は絶対にしない行為です。
エルがビックリして、ちょっと恐々シャーしても、丁寧にエルを舐め続けます。
そして、確認するのです。

「あの子がいた……」

やっと安心して、去って行きます。

最初は不思議でしたが、多分、ポーはいつまでもピーを無くした記憶をどこかに残しているのだろうと思います。
ポーは今でも時々ピーを探します。7年以上経っても、おぼろげに覚えているあの子がいないことに気づいて、心配になるのです。

もちろん、ポーに聞いた訳では無いので真実かどうかはわかりませんが、寝ぼけて急にエルが可愛くなるなる訳では無いと思います。

以上、ちょっと不思議だなと思うお話でした。

ところで、
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    ガラシャ@エルの下にアリスが増えて、また目の上のタンコブがひとつ増えてお怒りモード発令中のポーですが、アリスがピーちゃん柄の白黒ということで、ひとつ大目にみてはもらえないでしょうか?

    ポー@……(ツーン)ノーノー

    ガラシャ@あ、駄目ですか? ヤッパリ……ガックシムニョムニョ

    最後は、まだ来たばかりで小さな頃のエルとポーの珍しいツーショットです。

    この小っこいの、何?

    ポー@この頃から気に食わなかったわよぶー

    ガラシャ@3猫仲良くは夢の夢のようですね……ハフッポロリ
    | 02:28 | ウチ猫06(後半戦) | comments(0) | - | posted by ガラシャ |
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